動物病院で歯科治療に関する知識を得よう
犬や猫には歯磨きは必要ないと考えている飼い主は意外と多いですが、人間と同様にペットにとっても歯磨きは非常に重要です。
人間は歯科治療を受ける際、治す部分だけに麻酔をすれば済みますが、犬や猫は暴れると危険なため、全身麻酔が必要となります。
しかし高齢になると全身麻酔そのものがペットの体に大きな負担をかけますので、歯周病の原因となる歯石をつけないようにすることが大切なのです。
動物病院では歯科治療に欠かせない診療器具を完備しており、ペットの口腔内を奥まで見渡せるライトで照らしながら、超音波スケーラーで歯石を除去していきます。
歯石は歯の表面だけでなく歯周ポケットにもついていますので、その場合はハンドスケーラーで取り除いてから、歯周ポケットの中にいる細菌を殺すお薬を注入します。
しかも頬側だけでなく舌側にも歯石がつくため、動物病院の歯科治療は丁寧で素早い処置が求められるのです。
すっかり取り除いた歯石も、きちんと手入れをしなければ再び歯に沈着します。
歯石にしないためには、歯垢の内に取り除くことが不可欠で、動物病院では犬や猫用の歯ブラシや歯磨剤、指に巻き付けて使うガーゼなどを販売しています。
使い方について分からない飼い主には正しいやり方を指導してくれますので、毎日のブラッシングでしっかりと汚れを落としましょう。
そうすれば愛犬や愛猫の歯に歯石がつくことはありませんし、全身麻酔をして除石しなければいけない事態を防ぐことができます。